川や池で捕まえた川魚を飼ってみよう!川魚の飼い方は基本的には金魚と同様です。しかし、初心者には不向きな川魚や法律で飼ってはいけない川魚もいます。また、汽水域で生息する魚も初心者が飼育するのは難しいです。平野部の中流域に住む川魚は水温、水質ともに初心者でも飼育しやすいでしょう。フナ、コイ、ウグイ、メダカ、ドジョウ、オイカワ、ナマズ、ヨシノボリ、ハヤなどは初心者でも飼いやすい川魚といえます。ぜひ、川や用水路、池などで捕まえた川魚を川魚の基本の飼育方法を覚えて大切に川魚を飼ってみてください!

まず、川魚はどうやって飼うの?

川魚のいそうな川
川魚のいそうな川

日本全国の河川や湖沼に生息する川魚。家庭でも簡単に飼うことが出来る川魚が存在します。釣りやびんどうなどの仕掛け、ガサガサなどで捕まえた川魚。一体どうやって飼えばよいのでしょうか?ここでは比較的飼いやすい淡水の川魚の種類と飼い方を説明します。

川魚を飼うために必要なもの

まず、川魚の飼うために必要なものですが、金魚を飼うために必要なものとさほど変わりません。元来、金魚はフナの突然変異ですので、金魚の飼育器具と同じもので淡水の川魚を飼うことが出来ます。中には水温に敏感な川魚も存在します。そのような川魚を飼育する際は水槽用のヒーターやクーラーなどの器具が必要になります。特に、上流域に生息する川魚は冷たい水に適しているため、夏場のクーラーが必要となります。また、水質の変化も敏感なため大規模なろ過装置も必要になってきます。愛好家の中にはろ過装置を改造したり、自作して上流域と同じような水質環境を作る方もおります。ここでは、日本の中流域から下流の河川や湖沼に生息する飼いやすい淡水の川魚の飼い方をご紹介しますので、基本的な器具をそろえましょう。

基本的な川魚を飼うための水槽セット

  • 水槽
  • カルキ抜き
  • エアー(ろ過器)
  • えさ
  • 砂利

川魚を飼育するための水槽について

鯉やフナ、オイカワ(ヤマベ)、ウグイなどの川魚は金魚より運動量が多い場合がありますので大きめの水槽を用意しましょう。飼育の密度にもよりますが、45cm~60cmの標準水槽がベターです。もちろんそれ以上大きい水槽が設置できる場合は大きいに越したことはありません。

カルキ抜きについて

カルキ抜き(中和剤)ももちろん金魚を飼うときと同じように用意してください。日本の水道水は塩素が含まれますので必ず、カルキ抜きを使って中和するか、汲み置いた水を放置することによって塩素を除去してください。

エアー(ろ過器)について

自然の川には落ち込みと呼ばれる流れが落ち込む場所や波打ち際で白い泡がブクブクとたっている場所が見受けられます。このような場所で空気から酸素が水に溶け込んで、魚たちは酸素を体内に取り込むことが出来ます。その状態を水槽内で再現するのがエアーポンプやろ過器の役割です。上部式フィルター投げ込み式フィルターを利用すれば送られた水流によってブクブクと泡が立ち、酸素が水槽に取り込むことが出来ます。ろ過装置は飼う川魚の量や水槽の大きさによって適切なものを選びましょう。45cm以上の大きさの水槽であれば上部式フィルターがおススメです。

えさについて

今回ご紹介する川魚に与えるエサは人工飼料で育てる場合は金魚用のもので代用できます。中にもコイ用のえさやメダカの餌なども販売されいますので川魚の種類によっては専用のエサを使うのも良いです。イトミミズやアカムシなどの生餌を与えるのもおススメです。

砂利について

砂利も特別に川魚用の砂利を用意する必要はありません。金魚用として売っているもので構いません。ただしなるべくなら生息していた環境に近い色のものや粒の大きさのものを選んでください。また、10cm~15cm程度の川魚を水槽で飼う場合はなるべく粒の小さいものを選びましょう。最悪、砂利はなくても金魚も川魚も飼育できるのですが、砂利をしいていないとエサの食べ残しやフンが水槽内を巻き上がり、水質が安定しません。また、ドジョウを飼育する際はドジョウは元来の環境だと砂地にもぐるので、その環境を再現するためにも砂利は必要でしょう。

初心者でも飼育しやすい川魚は?

全ての淡水の川魚が家庭での飼育に向いている訳ではありません。比較的に家庭でも金魚と同じように飼育しやすい川魚をご紹介します。

フナ

ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)
ゲンゴロウブナ(ヘラブナ)

フナはとても身近な魚で日本中に生息しています。そして丈夫な川魚です。そのためとても飼いやすくビギナー向けの川魚です。ギンブナやゲンゴロウブナ(ヘラブナ)などは日本各地の河川や湖沼に生息しているので捕まえるのも容易です。食性も雑食なので金魚用の人工飼料でOKです。

コイ

鯉
コイ

コイもフナと並んで生命力が強く飼いやすい川魚です。錦鯉はアクアリウムショップでも販売されていますし、愛好家が多い事でも有名です。大きいものでは体長1mにもなるコイもいます。コイの飼育は池で飼うイメージが強いですが、20cm程度までなら水槽での飼育も可能です。フナと同じく、雑食性のためコイも金魚用のエサでよいでしょう。コイ用の餌も売られていますが、それらは体調が30cm程度のコイ向けの粒の大きなものです。

メダカ

メダカ飼い方
メダカ

メダカも丈夫で飼いやすい川魚の一種です。特にメダカは上手に飼うと繁殖を繰り返します。また、睡蓮鉢などで屋外で飼うのにも向いています。メダカを飼う密度が多くなければエアレーションも必要ありません。ただし、メダカの飼育で注意点が一つあります。それは水流に弱い事。もともと流れの少ない水のよどみに生息していることが多いので強すぎるエアレーションやパワーのあるろ過装置は避けて下さい。最悪、フィルターに吸い込まれることもありますので注意が必要です。20匹程度のメダカを飼育するのならば、30cm水槽に一番小さいサイズの投げ込み式フィルター一つで十分です。エサは専用のパウダータイプのものが売られていますのでそちらを用いましょう。

タナゴ

タナゴ
ヤリタナゴ

タナゴの中にはミヤコタナゴなどの天然記念物の種類もあるのでちょっとだけ家庭での飼育は注意が必要ですが、育てやすい川魚の一種でもあります。ただし、他の魚との混泳は禁物です。タナゴはとてもすばしっこい魚なので他の魚を傷つけてしまいます。水質や水温はさほど神経質にならなくて大丈夫です。エサも金魚やメダカ用のエサで構いません。タナゴの体長が小さい場合は小粒の人工飼料を使ってください。また、タナゴは二枚貝に卵を産み付けて繁殖することで有名です。ドブ貝やマツカサ貝などの淡水に生息する二枚貝に卵を産み付けます。それらの貝はアクアリウムショップや通販で入手することも出来ます。タナゴ飼育の愛好家の方の中にはそれらの貝も育て繁殖させている方もたくさんおります。

ドジョウ

ドジョウ
ドジョウ

ドジョウもアクアリウムショップで入手も可能ですし、田んぼの用水路で網ですくって捕まえるのも簡単なので初心者向きの川魚です。魚屋さんで売っている食用の活かしのドジョウを飼育することも出来ます。また、ドジョウはのんびりした性格で混泳にも向いています。ただし、水槽内に水草を植えている場合は根をちぎりながら食べるので注意が必要です。

クチボソ(モツゴ)

クチボソ
クチボソ

流れの緩やかな河川や用水路、公園の池に生息している川魚です。中流域に多く生息します。ガサガサやびんどうを使った仕掛けなどで捕まえることが簡単なので子供たちの遊び相手になっていますね。モツゴは関東地方ではクチボソと呼ばれることもあります。釣りではその小さな口で餌を突っつくように餌をとっていきます。合わせるのが難しい釣り魚でもあります。モツゴはコイ科の川魚です。また、水質変化の適応能力が高いので水槽で飼うのにも向いているでしょう。自然界ではアカムシや藻類をエサとしていますので、金魚用のエサでじゅうぶんです。その体型からも分かるように非常に泳ぎの早い種類です。

オイカワ(ヤマベ)

オイカワ
婚姻色のオイカワ

フライフィッシングのターゲットしても知られるオイカワ。関東地方ではヤマベと言われることもあります。特にオスは春から夏にかけて婚姻色という非常に美しい、独特な姿に変わります。そのため観賞魚としての人気も高い魚です。オイカワの飼育はちょっとだけ注意が必要です。とても遊泳力が高い魚なので大きめの水槽を用意して下さい。60cm以上がおススメです。また夏場の水温の上昇にも注意が必要です。水温上昇の際は水槽用のクーラー(冷却ファン)が売られていますのでそちらを用意しましょう。また、オイカワはよく泳ぐために酸素も多く必要とします。ろ過器以外にも補助のエアーポンプを用意してエアレーションを行ってください。エサは冷凍のアカムシなどを好んでよく食べますが人工飼料でも構いません。餌の食べが悪いときは冷凍アカムシなどを与えてみてください。

ウグイ

ウグイ
ウグイ

ウグイもフライフィッシングやルアーフィッシングのターゲットしても人気があります。また、どんな餌でもよく釣れるので魚影さえ確認できれば子どもたちにも釣りやすい魚です。コイやフナと並んで食用にもされています。きれいな水環境で育ったウグイは甘露煮や天ぷらとして供されています。ウグイはカワムツやオイカワなどをまとめてハヤとも呼ばれています。ウグイを飼う際の注意点は必ず「フタ」をすること!ウグイはよくジャンプする魚なので水槽にフタをしていないと気付かない間にジャンプして水槽を飛び出してしまうなんてこともあります。また比較的に憶病な魚なので隠れ場所となる置物や流木などのアクセサリーを置いた方が良いでしょう。また、照明も避けた方がベターです。

ハヤ

ハヤはウグイやオイカワ、カワムツなどの総称として呼ばれることがあります。ここではハヤの中でもポピュラーで親しみのあるアブラハヤの飼い方を説明いたします。アブラハヤは日本の本州の青森から岡山地方の多くの地域に生息しています。ハヤは釣りのターゲットとなる魚のため飼ってみたい川魚の一種です。ハヤはサシを使った釣り以外にもフライフィッシングやサビキ釣りでも釣ることが出来ます。ハヤは飼いやすい川魚ですが、夏場の水温の上昇には気をつけてください。ハヤは17度から20度の低水温を好みます。夏場は冷却ファンなどのクーラーを用意したほうが良いでしょう。その他ハヤを飼うための水槽の設備は一般的な金魚の水槽セットで飼うことが出来ます。餌も雑食性なので金魚用やメダカ用の餌でよいでしょう。ハヤの体長は大きくなると15cm程度にもなります。60cm以上の水槽を用意したほうがベターです。

ナマズ

ナマズ
ナマズ

ナマズも日本各地の平野部の流れの緩やかな河川や湖沼で見ることが出きます。ナマズは基本的には夜行性です。しかし、早朝の日の出後でも釣ることが出来ます。最近ではルアーでのゲームフィッシングの対象魚となっています。ナマズは日本をはじめ東アジア地域では古来から食用とされてきました。現在でも中華料理やタイ料理の食材として扱われています。日本ではかば焼きや天ぷらとして供されることが多いです。ナマズは肉食です。したがってエサは冷凍アカムシを与えます。小赤もナマズのエサとして与えられています。冷凍アカムシなど肉食のエサは与えすぎに注意してください。食べ残しが水質悪化につながります。ナマズは大型になり、突進する習性があるので水槽はガラス製で60cm以上の水槽を使うと良いでしょう。

ヨシノボリ

ヨシノボリ
ヨシノボリ

ヨシノボリはハゼの仲間です。ヨシノボリはちょっと平たい顔をしたかわいらしい魚です。ヨシノボリは体長は大きくても10cm程度の小さな川魚です。全国各地の中流域の流れの緩やかな川や沼、用水路で見掛ける事が出来ます。ガサガサやビンドウの仕掛けで簡単に捕まえることが出来ます。釣りでヨシノボリを捕まえる際は小さい釣り針を使いましょう。ヨシノボリは水槽のヘチやガラスにピタッと貼りついたり、おとなしい川魚です。ヨシノボリはじっとしていておとなしいので金魚や他の川魚との混泳が可能です。比較的、水質や水温も神経質にならなくても良いでしょう。エサは沈下性のエサを与えると良いでしょう。

中流域に住む川魚は飼いやすい

川魚の生息域
川魚の生息域

中流域に住む魚は水温、水質ともに飼育に適しています

平野部の中流域に住む川魚は比較的飼いやすいです。中流域の河川の水温は家庭の水槽とほぼ同程度の水温であり、川魚にとって快適な水温です。また中流域の川魚は家庭排水が流れるような河川でも生息可能であり、水質悪化に比較的強い事が特徴です。平野部の池や沼、田んぼ、用水路に住む川魚にも同じことが言えます。初心者が川魚の飼育をする際はこの中流域に住む川魚がおススメです。中流域を中心に生息する代表的な川魚はコイ、フナ、クチボソなどです。多少水質が悪い河川でも生息しています。オイカワ、ウグイも中流域に生息していますが、中流域の河川の中でも比較的水質がきれいな河川に生息しています。

下流域に住む川魚は種類によっては飼いづらい

下流域に住む代表的な川魚はコイ、スズキ、ハゼ、ウナギなどです。その中でもスズキとハゼは河口の海水と淡水が混ざる汽水域という場所に生息します。スズキは河口にも住みますが、内湾の海上にも住んでいます。まれに中流域まで入ってきてしまうスズキもいます。汽水域に住む魚はどちらかというと海の魚で河口の海水が混ざる汽水域でも暮らせるということになります。したがって、河口で捕まえた魚を飼う際は海水水槽の用意が必要になります。家庭で水道水を使って川魚を飼育する事は難しいでしょう。

川魚の捕まえ方は?

魚釣りさて、家庭でも川魚は飼うことが出来ることを理解できたと思いますが、どのようにして川魚をつかまえたらよいでしょうか?最近ではアクアリウムショップやホームセンターでも身近な川魚が販売されていますが、川魚が住む河川や湖沼がある環境であれば川魚をつかまえて飼育してみましょう!

釣り

魚を捕まえるためにもっともポピュラーな方法です。延べ竿1本あれば初心者でも簡単に川魚を釣ることが出来ます。釣具店でも初心者向けの雑魚釣り用の延べ竿セットが売られています。のべ竿を使った浮き釣りの仕掛けはのべ竿に道糸、ウキ、ゴム管、オモリ、ハリス、釣り針が必要です。道糸にゴム管を通し、ウキをはめ込みます。使いやすいウキは玉ウキといわれる丸い形をしたウキです。トウガラシウキも初心者でも扱いやすいでしょう。釣り針とハリスは最初から結びつけられたものが釣具店で売っています。ハリスと道糸を結んでください。オモリは板オモリやガン玉が使いやすいです。ハリスを結び付けた道糸の先当たりにオモリをセットします。ウキの位置は釣りをする場所の水深に合わせます。川底から5cm程度上がったくらいの長さにしましょう。釣り餌はミミズや鯉釣り用などの練り餌が良いでしょう。

固定式浮き釣り仕掛け
簡単な固定式浮き釣り仕掛け

川魚を網ですくう

もちろん、見えている川魚を網で捕まえることも出来ますが、川魚はすばしっこいため中々難易度が高いでしょう。網で川魚を捕まえる場合はガサガサという手法で捕まえることが一般的です。ガサガサとは、タモ網を使って、川に入って魚を岸に追い込んでつかめる方法です。川に入り、岸越しに下流から上流に向かってタモ網を動かします。ガサガサで川魚を捕まえる際はタモ網の上の部分が直線になっているタモ網が使いやすいです。タモ網の直線になっている部分を川底に当てて魚を追い込みます。また、タモ網は柄の部分が伸縮タイプの方が水深やポジションに合わせて縮めたり伸ばしたりして使うことが出来るので使いやすいです。また、川に入るのでウェーダーと呼ばれる、長靴とズボンがつながった防水素材の靴を履くと体が濡れることなく川に入ることが出来ます。裸足やビーチサンダルで川に入るとガラス片などでケガをする恐れがあるので注意してください。

川魚を仕掛けで捕まえる

仕掛けで川魚をつかまえる場合はおさかなキラーと呼ばれるものやびんどうを使って、その仕掛けの中に餌を入れ川に沈めます。しばらくすると川魚が仕掛けに入っています。おさかなキラーやびんどうではその仕掛けの構造によって、一度入った川魚は仕掛けから出ることは出来ないのです。びんどうは不要になったペットボトルを使って自作することも出来ます。エサは鯉釣り用の練り餌さなどで良いでしょう。餌ビンドウで捕まえることが出来る川魚はビンドウの口のサイズより小さい魚しか捕まえることは出来ません。したがって、クチボソや子供のコイ、フナ、タナゴ、ドジョウ、フナなど比較的体の小さい川魚を捕まえることが出来ます。ビンドウを使った川魚採りはビンドウを引き上げるまでどんな魚が入っているか分かりません。その時のワクワク感がたまりません!

自作ビンドウ
自作のペットボトルびんどう

川魚をつかまえる際の注意点

ダム放流
ダムの放流による増水に注意!

漁業権や禁漁区に注意してください

河川や湖沼には漁業権という物が漁業協同組合によって設定されている場所があります。漁業権とは「川や魚の所有権」ではなく、「その川において魚を捕る権利」です。本来はその川であらかじめ漁業組合に加盟してる漁師さんたちが魚を捕まえる権利を持っています。漁業権が設定されている河川で魚とりをする場合は所定の入漁料を支払う必要があります。入漁料の支払い方は指定された釣具店や商店で支払うことが出来ます。また、入漁料を払っても投網等による川魚の採取を禁止している場合もあります。禁漁区、禁漁期もあるので注意しましょう。

ケガや水難事故には十分注意しましょう

河川や湖沼は水に濡れていてすべりやすい場所がたくさんあります。また、ガラス片が落ちていてそれを踏んでしまったり、石や岩でもケガをする場合があります。水深が浅いように見えても深い場合もあります。特に小さいお子さんが川魚採りをする場合は急流に近づかないなどケガや事故には十分注意してください。なお、上流の河川ではダムの水の放流によって河川が増水する場合があります。ダム放流の際はサイレンなどの放送が流れます。必ずサイレンが鳴った際は川から上がってください。ダム放流だけでなく、夕立ちなどの際の増水には十分留意してください。

飼うのが難しい川魚は?

前項では比較的に初心者でも入手もしやすく飼いやすい川魚を紹介しましたが、ここでは飼うのが難しい魚について説明します。

渓流魚は飼うのが難しい

イワナ
イワナ

ヤマメやイワナなどに代表される渓流魚は体型も美しく一度は飼ってみたい川魚の一種であります。しかし、水温の変化や水質、水流などにとても敏感なため簡単には飼育できません。小型の冷蔵庫を改造したり、料理店のいけすで使うような専用のクーラーの設置が必要になります。また、水質を安定させるために水量も必要になるため水槽も90cm~120cm程度の大きさが必要になります。ろ過装置も常にきれいな水が必要なため大規模なものが必要になってきます。

飼ってはいけない川魚

オオグチバス(ブラックバス)やブルーギルなどに代表される特定外来生物は許可なく飼うことが法律で禁止されています。捕獲した場所からの生きたままの移動も禁止されていますので、釣ったブラックバスを生きたまま持ち帰ることはできません。許可なくペットとして特定外来生物をペットとして飼育した場合は1年以下もしくは100万円以下の罰金に処されますので注意が必要です。ここでは身近な河川や湖沼で釣ったり捕まえたりすることが出来る特定外来生物をご紹介します。

  • オオタナゴ
  • ヨーロッパナマズ(ヨーロッパオオナマズ)
  • カダヤシ
  • ブルーギル
  • コクチバス
  • オオクチバス
ブラックバス
ブラックバス

などです。くわしくはこちらの特定外来生物等一覧(環境省)をご覧ください。
最近では池の水を抜くテレビ番組でもおなじみのアリゲーターガーも特定外来生物への指定が行われるようです。

川魚の飼育の注意点とまとめ

このように川魚もポイントを押さえれば飼育することは可能ですが、元来は観賞魚としての生物ではありません。川魚が病気などにもかかるリスクも金魚より高いです。魚は小さい生き物ですが、命あるものです。安易に飼うことなく責任をもって大切に飼うことを心がけましょう。筆者の所感では金魚より飼うことのできる期間は短いと感じます。やはり、水質などの環境の変化が金魚より弱く感じられます。また、飼いきれなくなって放流することは絶対にやめてください。一度、飼育した魚は餌の捕食が下手になっている場合も多いです。また、捕獲した場所と違う場所に放流すると生態系の破壊にもつながります。以上のことを守って楽しく川魚を飼いましょう!

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僕たちの金魚。編集部

金魚の飼い方編集部です。金魚を飼い続けて早20年。初心者からベテランまで金魚の飼い方のコツや器具の解説をご説明いたします。