金魚を買ってすぐに水槽に金魚を泳がせることはおすすめ出来ません。なぜならば金魚を新たな水槽の環境に慣らさなければならないのです。金魚を新たな環境に合わせることを水合わせと呼びます。水温を合わせたり、新たな水槽の水質に合わせる水合わせをすることによって金魚が新たな環境にスムーズに移行し、ストレスを与えず馴染んでいきます。ここでは基本の金魚の水合わせを解説します。これから金魚の水合わせをしようと思っている方はぜひ参考にしてください。

金魚の水合わせとは?

もし、あなたの金魚の水槽がすでに立ち上がっていて買ってきたり、もしくは金魚すくいでゲットした金魚を水槽に移す際に必要なことは金魚の水合わせです。今まで飼育されていた環境の水とこれから飼育する水槽の水に慣らすことを水合わせと呼びます。基本の水合わせは水温を合わせることです。大幅な水温の変化は金魚にとってストレスであり、場合によっては金魚を水槽に移して間も無く金魚が死んでしまったなんてこともあります。正しい水合わせの方法をマスターして金魚にとってストレスなく水槽に移すことを心がけましょう。

金魚の水合わせの仕方

ここでは買ってきた金魚を新たな水槽の水温に合わせる水合わせの方法を説明いたします。買ってきた金魚の入った袋と水槽の温度差を合わせます。金魚のトリートメントと言って水温のみならず、水質も合わせる方法もあります。トリートメントについては後述します。

初めて水槽に金魚を入れる場合

初めて金魚を水槽に金魚を入れる場合は1週間ほどは金魚を水槽に入れずに濾過器を回します。するとバクテリアが自然発生し、水質を浄化するために必要な条件が揃います。

1.買ってきた金魚を袋のまま水槽に浮かべます

買ってきた金魚は大抵の場合、ビニール袋に水と酸素を詰めた状態で持ち帰ります。その袋に入ったままの状態で水槽に浮かべます。時間にして30分くらい放置してください。すると、袋と水槽の水温が合ってきます。

2.ビニール袋の中に水槽の水を入れます

袋の水と水槽の水の水温が同じになったら次は水を合わせます。ビニール袋の口を開けたら少しだけ袋の水を捨てて、水槽の中の水を入れます。そしてまたビニール袋の口をまた閉じます。この作業を3〜5回繰り返します。この作業は10分おきくらいに行います。こうすることによって徐々に袋の水質と水槽の水質が馴染みます。金魚にとって急激な水質環境の変化は金魚にダメージを与えます。

3.袋を開けて金魚を水槽に移します

金魚を買ってきた袋の水と水槽の水の環境が馴染んだら、ビニール袋の口を開けて自然に金魚が水槽に泳ぎだすようにそっと袋を浮かべます。金魚すくいなど袋の水質が悪いと感じた時は袋の中の水を全て外に捨ててから金魚網などですくってから水槽に移しましょう。買ってきた金魚の水合わせが済んで金魚を水槽に移したら、しばらくは金魚に餌を与えないでください。金魚が新しい環境になれるまで金魚に負担をかけないためです。最低でも3日くらいは金魚に餌を我慢してもらいましょう。

金魚のトリートメントって何?

金魚の水合わせと一緒に覚えておきたいキーワードは「金魚のトリートメント」です。金魚の温度差を合わせるための水合わせだけでなく水質も合わせるトリートメントも覚えましょう。

金魚のトリートメントのかんたんな方法

立ち上がっている水槽以外に別の容器を用意します。バケツなどでも構いません。エアレーションと言って空気をポンプで送る装置を設置し、中和剤などで空気を抜いた水に金魚を投入します。その時に効果的なのが「塩水浴」という方法です。水に塩を溶かします。塩水浴に適した塩分濃度は0.5パーセントです。1リットルの水に小さじ1杯より少しだけ少ない量の塩を溶かせば0.5パーセントの食塩水が出来上がります。そこに金魚を放ちます。1週間程度はトリートメントを行いましょう。その間の水替えは2日に1回は行いたいものです。餌は与えなくて構いません。トリートメントの役割は体内の病原菌を出すためでもあります。

なぜ、金魚のトリートメントが必要なの?

買ってきた金魚の水には雑菌や寄生虫が含まれている場合があリます。そんな環境にいた金魚を消毒するために新たな金魚にトリートメントを行います。また、トリートメントを行うことによって金魚にストレスを与えることなくスムーズに新たな環境の水槽に馴染ませることができます。

金魚の水合わせのポイントまとめ

金魚の水合わせを行うことで金魚が長生きします

金魚にとってストレスなく、新たな環境に合わせるために必要なことが水合わせです。水合わせやトリートメントを行わなくても元気に泳ぐ金魚もいますが、せっかく新たに迎い入れる金魚には最新の注意を払いたいものです。金魚すくいでもらった金魚や買ってきた金魚の中には汚れた水で飼われていてその水をそのまま持ってきています。水合わせを行うことによって、横れた水を水槽に混ぜないためにも水合わせは行われます。金魚を長持ちさせるためにも水合わせはしっかり行いましょう。

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僕たちの金魚。編集部

金魚の飼い方編集部です。金魚を飼い続けて早20年。初心者からベテランまで金魚の飼い方のコツや器具の解説をご説明いたします。