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金魚の水槽に水草は必要なの?不必要なの?
結論から言うと金魚が生きるために水草は必要ではありません。金魚の水槽の水草の役割は金魚にとっての餌になることと、酸素を排出することといわれています。雑食性である金魚は水草を餌としますが、一般的に金魚を飼育する際に餌を与えますので、餌として水草は必要ないのです。また、水草をはじめとする植物は光合成により二酸化炭素を吸収し酸素を排出しますが、金魚の水槽では一般的にはエアレーションを行っていますのでその必要性もないでしょう。しかも、植物が光合成をするためには光が必要になります。
では、なぜ金魚の水槽に水草を植えるの?
金魚の水槽に水草を植えると水槽内のインテリアとして見栄えが良くなります。水草は金魚を観賞するための素晴らしき脇役です。
水草は金魚の隠れ場所にもなる
複数匹の金魚を飼っている場合、他の金魚から隠れる場所になります。また、上手く行けば水草は金魚の産卵場所にもなります。しかし、金魚に産卵させるためには水草だけでなく、秋から冬、そして春にかけて水温の調整や水質の調整、餌の与えるタイミングなど様々な要素が必要です。金魚の産卵は初心者にはハードルが高いでしょう。
どんな水草が金魚にはおすすめ?
アクアリウムショップやホームセンターの観賞魚コーナーには様々な水草が売られています。その中には金魚向けの水草、熱帯魚向けの水草、また金魚や熱帯魚などを飼育せずに水草と流木などで水槽内のインテリアを楽しむアクアリウムに適した水草などが存在します。ここでは金魚におすすめの初心者でも手入れの簡単な水草をご紹介します。
金魚に水草は必要ですか?
マツモは日本の河川や湖沼などにも自生しています。マツモは金魚藻とも呼ばれていて金魚も好んで食べます。金魚にとてもよく似合う水草です。マツモは環境適応能力がとても高く水槽での育成も簡単です。また光が少なくても育ちやすい水草です。
カボンバ(カモンバ)
カボンバもマツモとよく似た水草です。細くてふさふさした葉が特徴的です。マツモと同じく金魚藻と呼ばれています。金魚藻とはカボンバ、マツモ、アナカリスなどふさふさしたいくつかの水草の俗称です。日本の河川や用水路に野生化し自生していることもありますが外来種です。
アナカリス(オオカナダモ)
南アメリカ原産の水草で実験用に日本に持ち込まれました。カボンバと同じく日本で野生化しています。アナカリスの特徴は悪環境でも育ちやすく生長の早い水草です。育ち過ぎたアナカリスはトリミングが必要になります。よく切れるハサミでチョキチョキと伸びすぎたアナカリスを刈り取ってください。
ホテイアオイ
ホテイアオイは前項までに紹介したマツモ、カボンバ、アナカリスとは違い浮遊性の水草です。葉の根元が浮袋のように膨らんでいて、その浮力で水面に浮かびます。室内の水槽だと上部式フィルターや照明などで水面を覆っていると見栄えがあまりよくないですし、光量が少ないとホテイアオイの成長に影響があります。屋外の金魚池や睡蓮鉢などで金魚を飼育する際には抜群に金魚との相性が良いです。また、ホテイアオイなどの浮草は屋外で金魚を飼う際には日陰を作り強い日光から金魚を守ります。ホテイアオイは根元をポキっと折れば株分けが出来て増やすことが簡単です。
アヌビアス・ナナ
アヌビアス・ナナは楕円形の厚い葉が特徴的です。金魚が食べることは少なく、光が少ない場所でもよく育つので育てやすい水草です。流木などにも根を回して活着しますので立体的なアクアリウムを作ることが出来ます。アヌビアス・ナナの株分けはとても簡単で茎を切り分けるだけで株を増やすことが出来ます。
水草の上手な育て方
水草の上手な育て方はそれぞれの水草の種類によって様々ですが、植物である水草に必要なものは「光・二酸化炭素(Co2)・肥料」です。一部の水草では人工的にCo2を添加したりして育てます。しかし、前項で紹介した5種類の水草の内ホテイアオイを除けばこの3つの必要なものは意識する必要はないでしょう。ホテイアオイは強い光が必要になります。マツモ、カボンバ、アナカリス、アヌビアス・ナナはさほど光量を必要としません。ニ酸化炭素は金魚の水槽に溶けだしている量で充分ですし、肥料も金魚の排泄物などの有機物が肥料になるでしょう。
金魚の水槽の水草の注意点
購入した水草をそのまま水槽に入れるのは少々危険です。購入した水草には寄生虫やスネール(巻貝)がついていることがあります。スネールは水槽のゴキブリとも呼ばれていて小さな巻貝が大繁殖し、水槽のガラスや濾過器内にこびりつきます。一旦繁殖してしまうと駆除が非常に難しいものです。
水草の消毒の仕方
水草の消毒はいたって簡単です。洗面器やバケツなどの容器に水道水を入れてそこに水草を入れてバシャバシャと洗ってください。約、一昼夜水道水に浸しておけば良いでしょう。水道水に中にはカルキが含まれていてこのカルキが水草の消毒になります。スネールは葉、根本など至るところに付着していますのでよく洗いましょう。スネールを駆除する際は42℃程度のお湯につけながら水草を洗うとスネールがボロボロと取れて洗いやすいです。
水草を購入した時の容器、鉛を外す
水草を購入した時の容器のまま水槽に入れると水草の成長を阻害してしまいます。水草は容器から出して水槽の砂利に埋めたり、流木や石などにに巻き付けたりしましょう。アナカリスなどの水草は根元を鉛で巻いて売られていることが多いのでこちらも鉛を外してから水槽に植えましょう。
僕たちの金魚。編集部
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