金魚の水替えの頻度はどのくらい?

答えは「金魚の水槽のみずが汚れたら替える。」です。しかし、初心者の方には少し不親切ですね。時期にもよりますが月に1回程度でしょう。冬は金魚の活性も落ちるため1.5ヶ月に1回程度でも構わないでしょう。出来れば月に1回は全部の水槽の水を替える。2週間に1度は金魚水槽の3分の2の水を替えると良いでしょう。

何で金魚の水替えが必要なの?

金魚の水槽の水替えの頻度が分かったら、なぜ金魚の水替えが必要か?です。金魚の水槽では様々な種類の濾過器を用いてフィルターによって水槽内の水を濾過したり、バクテリアによって水を浄化していますが、それらにも限界があります。徐々に金魚の糞や餌の食べ残し、コケなどが金魚の水槽内に蓄積されます。そして、その水槽内に溜まったゴミが水槽内の水質を悪化させ、金魚にとって住みづらい環境へと変化します。水槽内の水質の悪化はやがて金魚たちを弱らせ死んでしまいます。

金魚の水替え。まずは何を用意する?

金魚の水替えを行うために必要なもの、あると便利な物をまとめてみました。

中和剤(カルキ抜き)

中和剤(カルキ抜き)とは、水道水を金魚の水槽の水として使用するために必ず必要な物です。水道水には消毒のために塩素が含まれています。塩素が含まれる水槽は金魚にとっては住むことできません。人間にとっては無害でも金魚にとっては有害です。その塩素を中和するための薬剤です。粒状のタイプとリキッドタイプでボトルに入っているタイプが販売されています。粒状のタイプの中和剤が比較的に安価です。
また、水道水のカルキ抜きは中和剤を使用しなくても行うことができます。汲み置いた水をバケツなどで一晩置いて置くことでカルキ抜きをすることができます。短時間でカルキ抜きをする場合は中和剤を使用した方が良いでしょう。

水槽の水替え用のポンプ

あると便利な金魚水槽用の水替えポンプ。60cmの規格水槽と言われるタイプの水槽ではその水槽内の水の量は65リットルにもなります。その水槽を持ち上げ、流しなどに運ぶことは危険ですし、とても難しいです。そのためにポンプを使ってバケツなどに排水するととっても楽チンです。

金魚をすくう網

金魚を手づかみですくうのは難しいですし、手づかみで金魚を触ると金魚が痛みます。魚類は人間の手の温度でも火傷するくらいの温度です。また、金魚のサイズに合ったたも網を用意してください。金魚の体長に対して小さい網を使うと、掬いづらいのはもちろん、金魚の体を傷つけることがあります。

スポンジやたわし

金魚水槽にこびりついたコケはなかなかしつこい物です。ペットショップやアクアリウムショップ、通販などで水槽専用の便利な清掃用具が売られています。しかし、100円ショップやホームセンターで売られている一般的な家庭用のスポンジやタワシでも問題ありません。ただし、気をつけたいのはプラスチック製の水槽などで金魚を飼育している場合はプラスチックに傷をつけない材質の物を選びましょう。せっかくの観賞用の金魚水槽が曇って見づらくなってしまうかもしれません。

園芸用のフルイ

金魚水槽に敷いた砂利の掃除にとっても便利です。水槽内の砂利を全て園芸用のフルイにあけて、水をかけながらお米を研ぐ要領でジャバジャバと掃除すると水槽の砂利に混ざった金魚の糞や餌の食べカスが除去することができます。園芸用のフルイは目の細かさが選べるようになっていますので水槽の砂利の大きさにあった目のものを選んで使ってください。

金魚の水替えの仕方

それでは金魚の水槽の水替えの方法のご説明をいたしましょう。ここでは金魚の水槽の水を全部取り替える方法をご説明いたします。

1.金魚を別の容器に移す

まずは、金魚を傷つけないためにも別の容器に移し替えましょう。金魚専用の網を使ってくださいね。その時の別の容器に入れる水は現在使っている水槽の水を入れてあげてください。その方が金魚にとって水が馴染んでいて快適です。

2.水槽内の水を半分捨てて水槽を掃除する

水槽内の水を全部抜いてから水槽内の掃除をするより半分くらい水槽の水を残してその水を使いながらスポンジなどで掃除した方が効率的です。水槽掃除専用のポンプを使って水槽の水を抜くと大変便利です。水槽のガラスにこびりついたしつこいコケをよく洗い落としてください。

3.水槽の水を全部捨てて砂利を洗う

ここで水槽の水を全部捨てますが、水槽を持ち運べるほどの重さの水を残して、水槽をお風呂場や外水道などに運びましょう。なぜならば、水分を含んだ砂利はフルイなどにあける際に移し替えづらいです。水を使いながらフルイにあけると容易になります。
園芸用のフルイを使うと大変便利です。砂利の中に溜まった汚れをお米を研ぐ要領でよくすすいでください。

4.砂利を戻す

砂利を水槽に戻します。アクセサリー類をレイアウトしている場合はここで戻します。

5.水槽に水を入れてカルキを抜く

水槽に水を入れて、中和剤を入れてカルキを抜きます。中和剤を投入して、1時間程度濾過器を回しながらそのままに置いておきます。水槽に水を入れてから1時間程度放置するのは中和剤が馴染みカルキが抜けるとともに、水温を元の室温に合わせるためです。この時に別の容器に移した金魚も同じ部屋に置くことを忘れずに。

6.金魚を水槽に戻す

カルキが抜けて水温が合ったら、金魚を水槽に戻しましょう。この時のポイントは金魚を移しておいた別の容器の水も一緒に水槽に入れてください。

金魚の水替えの注意点

これで金魚の水槽の水替えは終了ですが、注意点があります。

金魚の水槽の掃除で洗剤は使わない!

金魚の水槽の掃除で洗剤は使わないでください。理由は2つあります。1つ目はしばらく金魚を水槽で飼っているとバクテリアが住み着きます。その水槽内のバクテリアは水を浄化します。水質を安定させるためにせっかく住み着いたバクテリアを洗剤が全て除去してしまうからです。
2つ目は万が一、洗剤が洗い流しきれずに水槽に残った場合、金魚に悪影響があります。特に環境の変化に弱い金魚の種類(ランチュウなど)は敏感に反応し、場合によっては全滅なんてこともあります。

水槽と濾過器は別のタイミングで掃除する

先ほど水槽にはバクテリアが住み着いていて、金魚の水槽に水質浄化に一役買っていると説明しましたが、濾過器と水槽を一緒のタイミングで掃除してしまうとそのバクテリアが全ていなくなってしまうからです。水槽のみを掃除して、濾過器に住み着いたバクテリアが水槽内にも増殖した後に濾過器を掃除しましょう。

金魚の水替えの仕方のまとめ

金魚にとって、水槽の環境は大変重要です。元来はフナの仲間なので水質の変化には強い魚ですが、こまめな水槽の水替えが金魚を長生きさせるための秘訣です。しかし、神経質になりすぎる必要はありません。神経質になりすぎるとせっかくの楽しいはずの金魚の飼育がつまらなくなるものです。以上の手順や注意点を留意して金魚の水槽の水替えを行いましょう。無理なく続けることが何でも大切ですね!

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僕たちの金魚。編集部

金魚の飼い方編集部です。金魚を飼い続けて早20年。初心者からベテランまで金魚の飼い方のコツや器具の解説をご説明いたします。