びんどうの作り方はとっても簡単です。いらなくなったペットボトルを使って手作りびんどうを簡単に作ることが出来ます。カッターやきりなど身近にある道具で作ることが出来るのでお子様でも簡単にペットボトルびんどうを作ることが出来ます。自作のペットボトルびんどうで川や用水路の川魚を捕まえてみませんか?

びんどうとは?

びんどうとは魚を捕まえるための道具の一種です。以前はガラス製(ガラス瓶)のびんどうが使われていましたが、現在ではプラスチック製のものが主流です。びんどうを川や湖沼、用水路などに仕掛けてかんたんに大量の魚を捕まえることが出来ます。びんどうはセルドウ、セルビンなどとも呼ばれています。同じ仕組みの魚を捕まえる道具でビンではなく網を使ったおさかなキラーと呼ばれる市販品もあります。

びんどうの仕組み

びんどうは魚の習性を上手に利用しています。魚は壁にそって泳ぐ習性があります。漏斗状になっているび口からびんどうに入った魚はびんどうの内側に沿って泳ぎますのでびんどうから逃げ出すことはありません。びんどうは効率的に魚を捕まえる道具の一つです。

びんどうの自作。用意するもの

びんどうの自作はとっても簡単!びんどうの一般的な自作の方法としてペットボトルを使います。カッターやキリなどの刃物を使いますのでくれぐれもケガには注意してください!

必要なもの・道具

  • ペットボトル(2Lのものがおススメ)
  • 水切りネット(台所の排水口に使うもの)
  • きり
  • はさみ
  • カッター
  • ビニールテープ
  • 針金

針金は水切りネットの口を縛るために使います。針金でなくてもタコ糸や食品の袋などについている口を縛るものでも何でも良いでしょう。きりはペットボトルに穴をあけるために使います。はんだごてを温めてペットボトルに穴をあけても構いません。

びんどうの作り方の手順

それでは不要になったペットボトルを使ってびんどうを自作してみましょう!

ペットボトルをカットします

ペットボトルの両側を赤い線の位置でカッターでカットします。フリーハンドで構いません。切り取ったペットボトルの底の部分は使いません。

赤い線の部分でカット

ペットボトルの口を内側に向けて入れる

ここがびんどうの入り口になり、魚の入り口になります。ペットボトルの口を内側に入れビニールテープでしっかりと固定します。

ビニールテープで固定する

水切りネットの底を切る

台所用品の水切りネットの底を切ってください。ここは魚の出し口になります。そして、ペットボトルの口と反対側の切った部分にかぶせてここもビニールテープで固定します。

水切りネットの底を切る

ペットボトルにきりで穴をあける

ペットボトルを沈みやすくするためにペットボトルにきりなどを使って穴をあけてください。適当で構いません。

きりで穴をあける

水切りネットをしばる

水切りネットの底を切った部分を針金などを使ってしっかり縛ってください。これで魚は逃げ出すことはありません。

針金で開いた口を縛る

自作ペットボトルびんどうの完成!

これでペットボトルびんどうの完成です!いかがでしたか?とても簡単だったですよね?これを川や湖沼、用水路などに仕掛ければ川の小魚をたくさんゲットできます。

ペットボトルびんどうの完成!

びんどうの使い方

この自作びんどうに餌とオモリ(石ころでもOK)を入れびんどうをタコ糸や太めの釣り糸を結んで、流れの緩やかなわんどなどに仕掛けます。びんどうの入り口を上流に向けて水に沈めてください。タコ糸や釣り糸の手持ち側は木や、杭、欄干など適当なものに結びつけておき、流されないようにしましょう。びんどうを結び付けておく適当なものが無い場合は、足場が土や砂利ならば投げ竿を固定させる竿置きを使っても良いでしょう。エサが溶けきった頃を見計らってびんどうを引き上げてください。魚が入っていた場合は水切りネット側の針金を外してバケツなどに魚を移してください。

びんどうで捕まえることの出来る魚は?

どじょう

びんどうで捕まえることの出来る代表的な魚はどじょうではないでしょうか。田んぼとつながっている用水路や小川にはどじょうが棲んでいます。どじょうが棲みやすい環境は水底が砂地や泥地になっている用水路などです。そのような場所を見つけた時はびんどうを仕掛けてどじょうを捕まえてみてはいかがでしょうか。小さな用水路では水底をピチャピチャと泳いでいる姿を目視することが出来ます。どじょうを見かけたらびんどうを仕掛けてみてください。必ずどじょうを捕まえることが出来るでしょう。

エビ

エビ(川エビ)は流れの少ない場所に生息することが多いです。沼やため池などで見かけることが出来ます。エビは水辺にすむ生き物の中でもびんどうで捕まえやすい生き物です。エビをびんどうで捕まえたい場合は流れのない沼やため池、川のわんどにびんどうを仕掛けましょう。川エビはどじょうと同じように砂地、泥地に住み着いています。エビがどじょうと一緒にびんどうに入っているなんてことも。川エビは比較的水質のきれいな場所に住んでいることが多いです。

クチボソ

クチボソは代表的な川魚の一種です。クチボソの正式な名前はモツゴです。釣りでは口が小さく、餌が取られやすいためバラしてしまうことが多いものです。しかし、びんどうなら確実にクチボソを捕まえることが出来るでしょう。びんどうの入り口に入ることが出来るサイズのクチボソならびんどうでクチボソを捕まえることが出来ます。クチボソは比較的流れの緩やかな川や用水路に生息します。湖や水田のため池などで見かけることもあります。水質悪化にも強いため幅広い場所で捕まえることが出来ます。人目に付きづらい橋の下やアシやヨシの根本などにびんどうを仕掛けてみましょう。きっとクチボソを捕まえることが出来るでしょう。

タナゴ

びんどうの入り口から入ることが出来るサイズのタナゴなら、びんどうでタナゴを捕まえることが出来ます。タナゴは用水路や小さな小川で見かけることが出来ます。タナゴは非常に泳ぎの上手な魚です。またタナゴは物音にとても敏感です。なるべくそーっとびんどうを仕掛けてください。コンクリートで作られた用水路なら人目の付かないコンクリートのふたの付近や橋の下など日陰になっているような場所にびんどうを仕掛けましょう。小物釣りで人気のタナゴですが、いざ釣りとなると中々難しいもの。タナゴ用の釣り針はとても小さく専用のものを使います。竿も短いタナゴ釣り用の竿を使います。びんどうならば簡単にタナゴを捕まえることが出来ますよ。

その他、ザリガニ、フナ、コイ、ハヤ、オイカワなど

川や湖沼、用水路でびんどうを使って捕まえることの出来る魚種は様々です。地域にもよりますが、どじょう、クチボソ、エビ、タナゴ以外にもフナ、コイ、ヤマベ、ハヤ、オイカワ、ザリガニなどの小魚や水辺の生き物をびんどうで捕まえることが出来ます。もちろんペットボトルびんどうの入り口より大きい魚は捕まえることが出来ません。コイやフナは幼魚がびんどうに入るでしょう。

クチボソ

びんどうに使うエサは?

川や湖沼でびんどうを仕掛ける場合はびんどうに使う餌はコイ釣りや小物釣りなどに使われる練り餌で良いでしょう。なるべくバラけやすい餌を使いましょう。さなぎ粉は匂いが強く安価なのでびんどうのエサとしておススメです。さなぎ粉とは釣りえさの一種です。釣具店やホームセンターで購入することが出来るでしょう。さなぎ粉は大変溶けやすい釣りえさです。ヘラブナ釣りや鯉釣りで練り餌に混ぜて混ぜて使用するのが一般的です。びんどうの餌として使う場合は、水と混ぜて団子状にしても構いませんし、さなぎ粉のまま使っても良いでしょう。団子状にする場合ではさなぎ粉のみではうまく固まりません。コイ釣り用の練り餌と混ぜると固まりやすいです。さなぎ粉のままびんどうに入れるとバラけるのが大変早く集魚効果が高いです。ガーゼやお茶フィルターなどにさなぎ粉を詰めて便道のエサとして用いるのもアイデアですね。釣り餌やさなぎ粉以外には米ぬかやみそをびんどうの餌として使うこともあります。

ペットボトルを使った手作りびんどうの作り方のまとめ

いかがだったでしょうか?今回ご紹介したペットボトルびんどうの作り方は、私が小学生のころから作っているオリジナルのペットボトルびんどうです。ペットボトルを使ったびんどうの作り方はお金もかからずとても簡単なので、小学生の夏休みの自由工作として手軽に作ることも出来ます。また、自宅に持ち帰って川魚を飼育する際は川魚の飼い方の記事を参考にしてください。
ペットボトルびんどうの作り方はペットボトルを2つ繋げて捕まえることが出来る魚の量を増やしたりと工夫次第で色々なびんどうを作ることが出来るでしょう。皆さんもこの記事を参考に工夫してペットボトルびんどうを自作してみてください!

The following two tabs change content below.

僕たちの金魚。編集部

金魚の飼い方編集部です。金魚を飼い続けて早20年。初心者からベテランまで金魚の飼い方のコツや器具の解説をご説明いたします。