金魚は何を食べるの?

金魚は先祖はフナです。フナは雑食性の魚であり、水草や水の中に住む昆虫、底生動物(ミミズなど)動物性プランクトンなど様々なものを食べます。金魚もフナと同様に雑食性なので様々なものを食べます。そのため様々な種類の金魚の餌が存在しています。ここではそんな金魚の餌の種類や餌やりの回数やタイミング、餌の量などを解説します。

金魚の餌の種類は何がある?

様々種類がある金魚の餌。一般的に見かける乾燥タイプのものから生餌まで、様々な種類の金魚の餌の中からチョイスしましょう。「色揚げ」といって金魚の発色をよくするために色揚げ効果の高い金魚の餌も存在します。

人工飼料

人工飼料の中にも粒状タイプとフレークタイプがあります。最も一般的な金魚の人工飼料は粒状タイプではないでしょうか?一般的な室内の金魚水槽で金魚の体長が20cm程度までの金魚を飼うなら、餌の直径が2mm~3mm程度の小さめの粒のものがおススメです。
フレークタイプの餌は粒状よりも金魚にとって消化が良いといわれています。ただし、お値段は粒状タイプよりも若干高め。また、バラバラに崩れやすく、水槽内の濁りが発生しやすく、金魚水槽の水質悪化の原因になりやすいです。フレークタイプの金魚の餌はこまめに少なめに上げるのがポイントです。

粒状タイプの金魚の餌には浮遊性タイプと沈下性タイプがあります

浮遊性の餌は金魚水槽内で浮き、水面に漂い沈みにくいので、金魚が食べ残した餌が沈んで腐るのを防ぎます。水面を漂う餌なので、和金のような流線型で水面まで上昇できる泳ぎの上手な金魚に向いています。
沈下性の餌は水面まで上がってくるのが苦手な、出目金やランチュウ、琉金などの丸型で泳ぎのあまり上手でない金魚に向いています。沈下性の金魚の餌は浮遊性の餌と違って食べ残しが水槽の底にたまりやすいので水質の悪化に注意してください。

天然飼料

天然飼料にも様々なタイプがあります。天然飼料の餌は発色や体形などをよりよく育てるために金魚の餌として利用されています。人工飼料と違い天然飼料は栄養価が高いですが、価格も高めです。

イトミミズなどの生餌

釣り餌にも利用されているイトミミズや赤虫は金魚の好物です。最近ではネットの通販でも販売されています。イトミミズは体長が3cm~5cmくらいの細いミミズの一種です。自然界では水の流れのあるドブや用水路などに生息しており、生命力の高い生物です。きっと、金魚の先祖であるフナも好物だったのでしょう。イトミミズを与えるための金魚水槽に吸盤で貼り付ける餌やり器にイトミミズを入れて給餌します。
赤虫はユスリカの幼虫です。体長は5mm~1cm程度。生餌だけでなくフリーズドライなどの乾燥タイプや冷凍されたアカムシも販売されています。

水草

金魚水槽の環境作りや観賞のために用いられる水草ですが、金魚の餌にもなります。カボンバやアナカリスといった水草は金魚にも食べやすく、金魚の餌になります。ただし、金魚が水草を食べ散らかし、水槽内の環境の悪化や水質の悪化を招きます。こまめな水槽の水替えが必要になります。

金魚の餌の回数は1日に何回がベスト?

金魚の餌やりの回数は1日1回でも十分です。一般的には1日に朝と夜の2回くらいでしょうか?私の家の金魚は食性の高い暖かい時期は1日2回ですが、食性も活動も低い冬場は1日1回です。餌の回数が増えれば増えるほど成長が早くなります。
旅行や出張などで家を空けるときも1週間くらいなら餌を与えなくても金魚は問題ありません。餌やりの回数はさほど神経質になりすぎなくても構いません。また、1回の餌やりの量も5分程度で金魚が餌を食べきれる量がベストです。
金魚に餌の与え過ぎによる水質悪化には注意したいところです。

家にあるものは金魚の餌になる?

答えは「イエス」です。パン粉やきな粉なども食べますし、おふや小麦粉を水で練って固めたものなども食べます。しかし、注意が必要です。金魚用としての餌でないものを金魚に与えると、食べ残しが腐敗し、水槽内の水質が悪化します。金魚の餌が切れたり、買い忘れた非常時には家庭にあるものを金魚の餌として活用する事は構いませんが、日常的に金魚の餌として家にあるものを金魚に与えるのは避けた方がよいでしょう。

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僕たちの金魚。編集部

金魚の飼い方編集部です。金魚を飼い続けて早20年。初心者からベテランまで金魚の飼い方のコツや器具の解説をご説明いたします。